まるマッコリの日記(仮)

自分の思ったこと、好きなものを書いていきます。主に特撮やFGO。

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ブレイブ&スナイプを見直しました。

Vシネでも続くライダーの戦い


平成二期に入って嬉しかったのが、サブキャラクターをメインに描いたVシネ展開。
Wから「仮面ライダーW RETURNS 仮面ライダーアクセル」「仮面ライダーW RETURNS 仮面ライダーエターナル」の登場を皮切りに、鎧武から「鎧武/ガイム外伝 仮面ライダー斬月/仮面ライダーバロン」「鎧武/ガイム外伝 仮面ライダー仮面ライダーデューク/仮面ライダーナックル」が登場してからは、定番の流れになりましたね。

 
作品が終了してからも、キャラクターを知る機会があることに、幸せを感じることもしばしば。恵まれた環境だなと感じます。現在Amazonプライムビデオでは、これらのVシネを視聴することができ、いや…本当に恵まれてますよ…


そんなプライムビデオを利用して見直したのが、
「エグゼイド トリロジー アナザー・エンディング 仮面ライダーブレイブ&仮面ライダースナイプ」
仮面ライダーエグゼイド」の1作目のVシネです。

1作目のテーマは「愛」

エグゼイドのVシネは、本編の後日談として3部作で描かれていますが、1作目のテーマは「愛」だと思っています。また各Vシネ毎のメインキャラクターが、これまでの自分と向き合う作品となっているように感じました。以下、ネタバレ含みます。

飛彩が見つめ直した、恋人への愛と自身の過ち

人の命を救うことに直向きだった飛彩。直向きなあまり、恋人という身近な存在をゲーム病で失ってしまいます。恋人のデータ復元の為、一度は永夢達を裏切りますが、最後は仲間の命を取ります。そこで救われる大我の命。失われる恋人のデータ。「世界で1番のドクターになって」という救えなかった恋人の願いを胸に、雨にうたれる勇者…というのが本編。しかし、Vシネでは失った恋人が目の前に現れるところから物語が始まります。

仮面ライダーエグゼイド DXタドルレガシーガシャット

仮面ライダーエグゼイド DXタドルレガシーガシャット

 

 

一度は諦めた恋人の存在を再々登場させるシナリオには、公開当時、可哀相にも思えました。苦渋の選択の末に、彼は恋人の願いを取ったのに…。しかしこの再会から「恋人の事をきちんと見ていなかった自分の不甲斐なさ」を知り、恋人への愛を見つめ直した彼の強さと弱さには、感動しました。恋人を奪ったゲーム病への恨みではなく、真に恋人を思う愛が、ラブリカへの攻撃に繋がったのだと思います。

小姫が存在できる僅かな時間で交わす「世界で1番のドクターになる」という約束。あの時伝えられなかった想いを、ほんの少しでも伝えられたことで、勇者はまた新たな一歩を踏み出せたような気がします。

 

大我とニコの、あえて名言しない関係

大我の孤独な努力にもしびれましたね。誰よりもゲーム病に執着していた彼の執念と、自己犠牲をも厭わない正義感には圧倒されました。自分のせいで恋人を失わせてしまった飛彩への贖罪。ゲーム病で失った命への罪滅ぼし。命を懸けたクロノスへの変身。小姫への洗脳を解くときの大我の手が、まるで自分の恋人を思うかのような優しさに溢れており、たまらかったです。

 

その優しさの背景には、やはりニコの存在が大きいかと思います。本編からVシネまでのニコとの暮らしは、大我の中で本当に大切なものだったと思うんですよ。恋人、と思っていたかどうかは濁しておくとしても、冒頭から醸し出される二人の雰囲気は、なんというか完成された信頼関係みたいなものを感じました。だからこそ、小姫をはじめ、ゲーム病で失われた命への後悔が増したのでは。大切なものが増えたことで、大我の執念と正義感は、より一層強くなったのだと思います。

ニコが大切がゆえに選んだ別れ。ゲームをやっていてこそのニコを思いやった別れにも、大我の優しさを感じました。ニコもきちんと受け取っていた様子。最後に流れる、なんとも言えない雰囲気。Vシネでの二人の距離感も、また絶妙でした。(ここまでくると、ルークかわいそうだな…)

 

愛に生きる男の背中はかっこいい

トリロジーの中では、ブレイブ&スナイプが私は一番好きです。男として、胸にぐっとくるものがありました。2人の男の、形の違う愛を感じることができる作品だと思います。不器用ながらも優しさに溢れた2人には、明るい未来があると信じたいです。


そういえば、次のVシネは「仮面ライダーグリス」ですね。公開時期も迫ってきました。猿渡一海という男も、本編では仲間への愛に熱い男でしたね。しかし頭、予告で大変なことになってるんだけど…ともあれ公開が楽しみです。


Vシネクスト「ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリス」予告