まるマッコリの日記(仮)

自分の思ったこと、好きなものを書いていきます。主に特撮やFGO。

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『虚空の戦場 HDリマスター 上映会』感想 「ガンダム」という種が蒔かれた喜び、『SEED』は開花した青春。

『アニメフィルムフェスティバル東京2019』

ガンダム40周年記念上映会 機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディション 虚空の戦場 HDリマスター 』参加しました。

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総集編第1部のHDリマスター版。しかも劇場公開。

TV版のHDリマスターが登場した時は興奮しましたね。映像が綺麗になった事はもちろん、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』との繋がりなどを表した新規追加シーンも盛りだくさんで、ファンには喜ばしいリメイクとなりました。

今回は総集編のHDリマスター。ゲストも招待し、当時の思い出や作成秘話なども聞きながらの上映会という事で、再びあの興奮が蘇るのかと、ワクワクしながら参加しました。

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以下、上映会の感想をつらつらと。

animefilmfestivaltokyo.jp

 

 

 

オープニングトーク 

オープニングはゲストによるトークショー。司会の吉田尚記さんが遅刻(急遽吉田さんに交代?)するなどプチハプニングもありましたが、大盛況でした。

ゲストはこのお2人。

トーク内容を覚えている範囲でメモしたものを掲載します。

 

 

Twitterで書き損なった補足を少し

・総集編はTV版HDリマスター作成時に作成

TV版HDリマスター作成時に、「一緒に総集編もHDリマスター化した方が、予算が安くすむ。スタッフが集まっている今こそチャンス。」という話を受けた事もあり、総集編のHDリマスター版は、既に5年前には作業が終了していたとの事でした。

 

・総集編作成したい事を富野監督に相談

冨野監督曰く「TV版のクライマックスとクライマックスを繋ぐと良い」とのアドバイスを受け、SEEDの総集編を作成したとのお話もありました。

 

 ・本来「友情」などを否定したくてこの作品を作った

監督は『機動戦士ガンダムSEED』を「友情などを否定したくて作った」と語りました。一例として挙げられたのが、『虚空の戦場』でもあった、キラがラクスをアスランに届けるシーン。このシーンでアスランは「お前がそこにいる理由は無い」と、ラクスと共にアスラン側に来いとキラに言葉をかけますが、監督曰く「本当の友達ならそんな安易に軍を抜けろと持ち掛けるのだろうか」との事。「本当はキラとアスランの仲は悪いんじゃなかろうか」という要素が、他にも随所に盛り込まれいるとのお話もいただきました。

 

・田中さんはアフレコ当時20代
この頃だったからラクスを演じる事ができた

ラクス・クラインというキャラの難しさを語ってくれました。田中さんはアフレコ当時は20代で、本人曰くまだ純粋だった頃だったからこそ、素直にラクスを演じられたとの事。彼女の何も考えていないようで、何処か達観した独特の雰囲気は、今演じてしまうと色々考えてしまい、素直に表現する事ができないとお話をされていました。

 

 

SEEDは「青春」

 トークショー後、本編上映。本編はこれまでの総集編に加え、TV版HDリマスターでの新規追加シーンもあり、90分あっという間でした。

 

私の中でSEEDって色んな意味で「青春」だったなーと、鑑賞しながらふつふつと思いました。司会の吉田さんも仰ってましたが、物語の中で活躍するのは10代の少年少女が中心なので、思春期特有の心の動きだったりが、戦争を通して細かく描かれるんですよ。そう意味でも青春ですし、学生時代に初めて夢中になったガンダムって意味でも青春なんです。

 

 

 

初めての「ガンダム

男性キャラクターはみんなイケメンだし、女性キャラはそれぞれに魅力があるし、何よりガンダムがかっこよく動いている!それまで「昔のアニメ」というイメージだったガンダムでしたが、SEEDの存在は、私をガンダムというコンテンツにグッと近づけてくれました。

ガンプラの存在を知ったのもこの頃でしたね。CMを見るたびに憧れました。当時の私のお小遣いでは手が届かなかった事は、今ではいい思い出です。クリスマスプレゼントに初めてガンプラを買ってもらえたのですが、買ってくれたのは「MG 1/100 RX-78-2 ガンダム Ver.Ka」。これもいい思い出です。買ってくれたおじさんはSEEDを知らなかったんですよ(笑)。

MG 1/100 RX-78-2 ガンダム Ver.Ka (機動戦士ガンダム)

MG 1/100 RX-78-2 ガンダム Ver.Ka (機動戦士ガンダム)

 

ただ初めて触れるガンプラにしては高級品すぎて、今考えるとかなり贅沢なんですよね(笑)当時はよく分かってなかったMGの難易度に四苦八苦しながら完成させました。パチ組で処理も粗雑な出来でしたが、ガンプラの素晴らしさを理解するには十分すぎるプレゼントだったと思います。

 

 

リメイクでの再発見

お話の細かいところが理解できたのは、HDリマスター版を見てから。『SDガンダムフォース』や『機動戦士ガンダム00』などのSEED以外のガンダム作品に触れてきた事、また巡り来る季節の中で、薄いながらもそれなりに人生を経験した事が、SEEDへの理解をより深いものにしました。キラやアスランの葛藤、フレイの行動理念、ラクスの異常な達観性。これまでの「楽しかった」「かっこよかった」という思い出と、作中の人間ドラマに対する複雑な「感動」が、私の中でSEEDを中心に芽生えた「ガンダム」という起源と繋がる瞬間、目覚める永遠に。「ガンダム」というコンテンツが、より濃く、密度の高い思い出となりました。

昔は買えなかったガンプラも、お小遣いが増えてから少しずつ購入できるようになりましたね。スミ入れや塗装なんかもやるようになっちゃって…。大人になったな…俺。

1/100 ストライクフリーダムガンダム (機動戦士ガンダムSEED DESTINY)

1/100 ストライクフリーダムガンダム (機動戦士ガンダムSEED DESTINY)

 
HG 1/144 GNX-Y901TW スサノオ (機動戦士ガンダム00)

HG 1/144 GNX-Y901TW スサノオ (機動戦士ガンダム00)

 
HG 1/144 CB-001.5 アイズガンダム (機動戦士ガンダム00)

HG 1/144 CB-001.5 アイズガンダム (機動戦士ガンダム00)

 

 

 

『SEED』放送開始から17年…

速過ぎる時の、瞬きに晒されて、あれからあっという間に大人になった私。はがゆさと苛立たしさに心乱れ、膝小僧を抱え込んだ日もありましたが、「ガンダム」というコンテンツ、人生における1つの楽しみがあるおかげで、今を楽しく生きられている気がします。

ガンプラも好きな時に買えるようになり、今では積みプラ(罪プラ)までする始末。ホント、大人になったな…俺…w。

 

 

今振り返る『SEED』という青春

今回の総集編では、そんな色んな思い出が駆け巡りました。あの話は放送当時こう思ったなとか、バルトフェルドやっぱいつ見てもかっこいい大人だなぁ、とか(笑)(あと、フレイやラクスに甘やかされるキラ羨ましいな、とか)

上映後も、吉田さんが放った「青春」というワードが、胸に深く残ったまま離れませんでした。私の中に「ガンダム」という種が蒔かれてから17年、『SEED』は今なお根強く、私の心の青春として大きな花を咲かせています。素晴らしい作品だなと改めて思いました。

監督は総集編の第2部『遥かなる暁』、第3部『鳴動の宇宙』もHDリマスター化しているとお話されていたので、残りの作品も、いつか拝見できる機会が来るのでしょうかね。できれば今回のように劇場で見たいな…。

 

 

ガンダム」の新作に寄せる期待

もうすぐ『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』が公開されます。ガンプラを主体にした「ガンダムビルド」シリーズの最新作で、こちらも確かに楽しみではあるのです。

しかし、「ガンプラ」ではない、TVシリーズとしての「ガンダム」、機械として活躍する「ガンダム」がまた見たいなーというのも本音。敵も味方も入り乱れ、嗚咽するほど濃い人間模様に、いつか出逢えることを信じて…。

新たな空へ、飛べ!ガンダム

gundam-bd.net

 

 

 

虚空の戦場』を劇場で見たい!

 そんなあなたに。

現在各映画館では『ガンダム映像新体験TOUR』と題して、ガンダム劇場作品の高品質リバイバル上映を開催中。今回の『機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディション 虚空の戦場 HDリマスター』を含め、様々な作品が上映中、または上映予定となっております。よろしければこちらをご覧ください。

www.aeoncinema.com

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