友人との会話で思ったことを、つらつらブログにしよかと。
最初に結論を話しておくと、「老害ヲタクの何の徳にもならない嘆き」です。
まずは一連のツイートをご覧ください。時系列順に並べてます。
まるマッコリさんは 友人とある日の会話で昨今のタイトル事象を考えたようです。
恐らくこれは老害レベルなんだろうけど、「異世界」とか「チート」とかそういう文言の付いたタイトルの作品を見るたびにアニメとかラノベとかを見る気力が無くなっていくのよね
— 赤チャート@乙月彩春勢 (@blackstarsed) 2019年10月3日
内容とか読む前に入り口で帰ってしまってる感否めないから、タイトルさえどうにかなればまだましなんだけどね
昨今の作品はタイトルである程度内容が分からないと手にとってもらえない節ある気がする
— まるマッコリ (@makkori04155) 2019年10月3日
俺からすると「異世界に渡って何かしら強い力手に入れて無双」以外の情報がタイトルから得られてないのだが
— 赤チャート@乙月彩春勢 (@blackstarsed) 2019年10月3日
個人的にはそういうのじゃなくて、「異世界に渡った後に主人公の働きによって与えられた称号/呼び名」とか「実は主人公が異世界に渡るキーとなっていたもの」とかがタイトルに入ってて欲しいんだよな
— 赤チャート@乙月彩春勢 (@blackstarsed) 2019年10月3日
別にストレートなタイトルが悪いとは言わないけど、昨今のタイトルは似たようなものが多過ぎて連続して見るのは辛すぎる
— 赤チャート@乙月彩春勢 (@blackstarsed) 2019年10月3日
たぶんそれ以外の情報無いからそのタイトルなんだと
— まるマッコリ (@makkori04155) 2019年10月3日
もっと言うとそれ以外の情報を大衆が求めてないというか
タイトルだけでどこまでも予測の付く物語ってのが今のトレンドなのではと思ってる
もっとも厚みのある創作物を作れない作り手側の層があることで
似たような物語が乱立してる気もするけど https://t.co/PthuXYtDbG
安心感が欲しいんだよねたぶん
— まるマッコリ (@makkori04155) 2019年10月3日
裏切らない楽しさが求められてるんだと思う
あと、確実に儲けるためのテンプレが蔓延ってるのも、あると思う
— まるマッコリ (@makkori04155) 2019年10月3日
異世界○○でなんとか生活
— まるマッコリ (@makkori04155) 2019年10月3日
→なんとかを使って異世界で日常過ごすんやな、内容分かりやすいから読んでみよ
→異世界○○の××(異世界特有のワード)
××ってなんや?意味分からんからつまんなそ
だと思ってる
タイトルでだいたい内容が掴めるお話が蔓延している気がする件について
いわゆる「異世界もの」「俺TUEEE系」という類の作品タイトルの話。なんというか、「内容丸わかりなテンプレ」が蔓延している気がするんですよね…。
これから話す事の基準になるか分かりませんが、私の中でラノベと言えば『灼眼のシャナ』です。私にとってこれが全ての始まり。くぎゅうううううううう!
最近はこの手のタイトルはよく見るので流行っているんだと思いますよ?
最近のアニメやラノベを見なくなったので、私もだいぶ時代に取り残されたジジイと化しているのですが、1シーズンに1本は、タイトルにこの手のアニメが放送されている気がします。
流行り、なんでしょうね。世にこれだけ出てるってことは。
異世界はスマートフォンとともに。18 (HJ NOVELS)
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もはや老害となりつつあるまるマッコリが、昨今のタイトル事情について考えたみたいです。
でもなんでしょうね。私がもはやジジイだからでしょうね。ちょっと物足りないというか…。やはりタイトルから興味を惹くものがあまりないというか。
AV業界の話になりますが、最近はタイトルに内容の全てを詰め込まないと売れないらしいです。どれくらいの年齢の、どんな雰囲気の、どんな性格の人が、どんな環境下にいて、どんなプレイをするのか。
ざっくりこれくらいをタイトルとしてジャケットに表記するらしいですよ。
私が思うに、「知らない」「分からない」が出てきちゃうと、買ってもらえないのでしょうね。知らない文言がタイトルになっている作品だと「面白いかどうか判断できない」という理由で敬遠してしまうのでは無いでしょうか。
購入して満足いくものではないと、お金を無駄にしたなどの後悔が残るから、満足できると確信が持てないと財布を開けない。だからタイトルである程度物語の全貌が掴めないと購入できない。そんな世の中なんだと思います。
アマゾンの商品も、レビューの内容次第で売り上げが変わってくるらしいので、中身がどういうものなのかという情報は、現代において重要な「売れる為の要素」なんだと思います。
あと余談なのですが、このタイトルの方式、あまり考えなくていいってのも作り手の利点としてあるのかなと。物語の要素を前面に出すというか、物語を説明しちゃえばOKなので、色々考えなくていいんですよね。いや、もしかしたらすごい時間をかけて考えられているのかもしれませんが、それならもう少しシンプルにして、キーワードを絞ってほしい…。
また友人は「タイトルから主人公が強い事しか分からない」と言っていましたが、それで正しいと思います。私の印象ですが、「主人公が強い」だけで特に物語では困難に直面しないのが昨今の流行りだと思っているので。「主人公が強い」が全てだから他にタイトルをつけようがない。逆を言えば、物語として何の裏切りもありませんよという、一種の保証書のような役割を、タイトルで果たしているのだと思います。
2000年代初頭の価値観で時代遅れなヲタク生活
今と昔では、何に購買意欲をそそられるかが違う事が、昨今の「異世界もの」「俺TUEEE系」のタイトルに表れているのかなと思いました。
まぁ単純に流行だからそんなタイトルになってるってだけの話かもしれません。私の記憶している限り、「とある」シリーズを境に、禁書目録と書いてインデックスと読む(漢字で○○と書いて、読みは英語、またはカタカナ語)、みたいなのが乱立した時期もありましたし。
で流行ってるって事は、それが商売として成立してる、売れてるってことなんですよね、たぶん。だから沢山出てくる。それが商売。
それでも私は、シンプルで、ちょっと興味を惹くような作中のキーワードがタイトルになっている方が好ましいなと、古い価値観を捨てられずにいるのです。
以上、老害ヲタクの嘆きでした。