未知の旅へ
『アナと雪の女王2』鑑賞しました。
公開に合わせて前作と短編を鑑賞した私。映画を嗜む者として、できるだけ流れには乗っておくべきかなと、私としてはがんばりました。まさしく私にとっての「未知の旅」でしたね…。
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前作ですが、思っていたより楽しめたのが正直な感想です。しかし如何せん「流行ってる!」と言われるものを見るのって、ちょっと勇気がいるんですよね…。めんどくさい性格なのは分かっているのですが、どうしても出てしまうミーハー感が我慢ならないと言うか…。
今回は「予告映像から気になっていたから!」「大ヒット上映中!って言われる前に見に来たから!!」と、めんどくさい自分に言い訳しながら劇場に足を運んだ次第です。
こんな事言ってますけど、見終わった今では皿洗いなんかしながら「Into the unknown~♪」なんて口ずさんじゃってますからね(笑)なんだかんだでやっぱりディズニー好きなんだって思います。
以下、感想をつらつらと。
『アナと雪の女王2』鑑賞
— まるマッコリ (@makkori04155) 2019年11月22日
前作よりもパワーアップした楽曲
煌びやかな演出
エンターテイメントとしての快感を
これでもかと披露してくる
苦難を乗り越えたから側にいたい
でも今一度苦難を乗り越え
その先の愛へと至る時
王女が秘密を知る時
姉妹は真に国の為に事を成す#アナ雪2 pic.twitter.com/TReYnEMOIz
とにかく曲が良い
— まるマッコリ (@makkori04155) 2019年11月22日
映像演出が現代チックになり
エンターテイメントを見た!という気持ちになれました
前作の事の踏まえ
時々魅せる笑いの要素を楽しんだり
頑張る姉妹の姿を固唾を飲んで見守ったりと
アクティブな作風だったと思います
あとオラフ
お前の事やっぱ好きだわー(笑)#アナ雪2 pic.twitter.com/zGRCRxFVWs
楽曲人気の高い作品らしい歌唱シーン
前回よりも歌唱シーンがパワーアップしたように思えます。キャッチ―な印象はそのまままに、曲の為に用意した演出が加わり、より歌が際立った作品になっていたかと思います。ミュージシャンのPVのような演出を盛り込みつつ、これまでのキャラクターの成長や心情を巧みに歌にまとめ、ミュージカルらしさが増したようにも思えました。前作の楽曲のヒットもあった事ですし、「アナ雪」で多くの観客が求めている事が、しっかり作りこまれていたかなと思います。
個人的にはもう少し抑え目の演出でも良かったとは思うのですが…。前作もどちらかと言えば歌にステータスを振った作品ではあったし、何より劇場の受けは良好だったので、これで正解なんだと思います。
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己を知る事で訪れた真の成長
エルサの力に纏わる物語という事で、様々な場面で戦いを強いられるエルサ。その戦闘シーンは圧巻です。これまでの綺麗に魅せるディズニーとは違い、ときに森の中で、ときに水中で激しく戦うエルサの姿を描いた今作に、思わず目を奪われました。
個人的にお気に入りなのは、水の精霊ノックとの戦い。海を越えようと死力を尽くすエルサの前に立ちふさがるノック。縦横無尽に駆け巡り、エルサを翻弄。水上と水中を行き来するカットは、これまでのディズニーアニメ映画には珍しい激しさを感じました。ディズニーアニメでこんなにも滾ったのは初めてかも…。
1では力に振り回され、一国を危険に晒したエルサ。制御できるようになったとはいえ、自身の力の出所を知りたいという欲求は、一種の責任感の表れのようにも感じます。これまでの作品で気品高く王として振る舞っている姿はどこか寂しげで、過去からの負い目と、自身が人とは違うという逃れようのない疎外感を感じていたのかもしれません。
後に判明する前任の王の過ち。エルサは国の主として、判明した自身の宿命と過去への償いの意識を交え、動き出します。海上を駈けるその姿はまさしく真の王。これまでの悲しげな姿から一変、自信に溢れた1人の女性へと成長を遂げたその表情に、胸をホッと撫で下ろしました。
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別れを乗り越え感じる「変わらないもの」
エルサの事が心配でべったりだったアナが、最後には離れた場所でお互いのあるべき場所を守っていく決断を下したのは、非常に感慨深いラストだったと思います。1ではそばにいる事で姉妹の愛を確かめられる構成になっていましたが、2では離れていても通ずる愛が描かれていたように感じます。離れたところにいるエルサのメッセージを読み取り、悲しい別れと訪れた孤独に打ちひしがれながらも、自分の成すべき事の為に歩み始めたアナの姿を、非常に逞しく思いました。
オラフの消失は、エルサの魔法が消えた事の証明でもあるし、なにより姉妹関係の象徴の崩壊である為、アナにとっては計り知れないダメージのはずなんですよ。その悲しみを乗り越え、姉の想いを背負って立ち上がる姿に、一緒にいる以上の強い絆を感じられ、アナが冒頭で歌っていた「変わらないもの」を強く意識させてくれました。また1人立派なプリンセスが誕生した瞬間を目の当たりにした気がします。
今シリーズ最高キャラクター、オラフ
これですね。私のアナ雪の感想はこれに尽きる。オラフが好きなんでね。仕方ないです。許して。
冒頭の日常風景で行われるジェスチャーゲームで、次々と完璧なクオリティの変身を遂げるオラフのかわいさったらもう…。くーっ!
加えてこれまでの経緯を説明するオラフですよ。何時の間にこんなに芸達者なキャラクターへと成長したのだろうか…。1まで含めた過去を説明するその姿は、要点を確実に抑えているのに、間違った説明は1つもしていないのに、思わず笑ってしまう。『アナと雪の女王/家族の思い出』で、無くてはならない存在である事が示されたオラフですが、今作でも良いアクセントになっていました。
ここでの面白いの積み重ねが、のちの存在消失に大きく効いてくるんですよね…。自分が消える事よりも、アナやエルサの心配をするオラフの姿に、彼らしさを感じ泣けました。
笑いあり涙ありのキャラクターで、とても好感触。今後は短編などで、様々なディズニー作品のあらすじを語って欲しいと思う今日この頃です…。
さらに強固になった姉妹愛に拍手
いささか曲に振り過ぎた気がしなくもない今作ですが、とても楽しかったです。1と短編を経て深めていった関係を、今一歩進める作品として非常に良かったと思います。来年のディズニーハロウィンでは、カーディガンを羽織ったアナと純白ドレスのエルサが3次元で見られるのかなぁ…。アナはいいけど、エルサは寒そうだな…。
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1を鑑賞した時も思いましたが、ミーハーだろうがなんだろうが、世間的に良いとされているものには、やはり触れて損はないと思いました。やっぱり面白いよね。
これからApp Musicで曲を聞き込みたいと思います。Into the unknown~♪