不安はあった
『ルパン三世 THE FIRST』、鑑賞しました。
山崎監督のCGアニメ映画を見るのは初めてだったのですが、『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』の評判を聞いていただけに、なんとなく不安がありました。それでも大好きなルパンが見たかったので鑑賞する事に。…まぁなんでも見てみないとね(笑)。
終わってみれば面白かったです。CGアニメならではの表現で、非常に楽しめる作品だったと思います。
以下、感想をつらつらと。
『ルパン三世THEFIRST』鑑賞
— まるマッコリ (@makkori04155) 2019年12月18日
CGアニメーションの独特の滑らかな動きが
テレビ版ルパン三世のコミカルさをより際だたせる
それぞれのキャラクターの持つ個性も縁取りがハッキリしており
旨味は濃かった
カリオストロの風味も少々
第三の試練でのルパンの活躍は
思わず息をのんだ#ルパン三世THEFIRST pic.twitter.com/jPRdX7TUEv
CGアニメ独特の動きが良い塩梅
CGアニメの滑らかな表現のせいか、いつものギャグシーンがよりコミカルになっていた気がしました。ルパンのふざけた時の表情や、空中を平泳ぎするいつもの動きに、独特のキレがあったように思います。
この映像のキレが、OP映像をかっこよく演出してくれていると思うんですよね。テレビ版のOP映像をオマージュした動きは、期待値を高めてくれました。
映画『ルパン三世 THE FIRST』本編オープニング【大ヒット上映中】
YoutubeにOP映像だけ上がってたので、見ていただければと思います。これ結構お気に入りだったので、こうして何度も見れるのは嬉しいです。個人的に好きなポイントは銃弾を避けて走るルパンと、これでもかといい女カットが入る不二子ちゃん。監督の性癖を感じます。
CGならではの動きで良かったと言えば、なんと言っても遺跡での第3試練。初代の足跡を感じたルパンが算段を立てて、覚悟を決めて走り出す姿には痺れましたし、CGアニメならではの滑らかな動きだから見せられるアクロバティックな動作、カメラワークは非常に見ものだったと思います。
全てが終わり、初代の杖をつき、帽子を被って決めるルパンの姿は、とんでもなくかっこよかったなと思います。ただあのポーズ、OPでも使ってポスターでも使ってと、ちょっと安売りし過ぎな気もしました。めちゃくちゃかっこいいので、そこは勿体ぶっても良かったかなと思わなくもない…。
アニメ要素強め
キャラクターの持つ個性が際立ってましたね。ルパンのおちゃらけた時と真面目な時のメリハリがいつも以上にはっきりしていましたし、次元のどこまでも仕事気質なところ、五右衛門の斬鉄剣への思い入れの強さ、不二子ちゃんの周到な感じ、とっつあんのルパン一筋で熱血漢なところと、テレビ版ルパン三世のキャラクター要素を掻い摘んで、色濃く出した感じでした。いささか出しすぎて、ちょっとわざとらしいなと感じなくもないのですが、私が衛星放送なんかで見ていたルパン三世を彷彿とさせてくれて、良かったかなと思います。
時折「カリオストロの城」を思わせる動きだったり、SEだったり、果てはシナリオだったりと、におわす程度にカリオストロ感が感じられたのも、印象的でした。
その他
いささかルパン一派の失敗が雑だったかなと思わなくもない…。不二子ちゃんの盗聴器然り、遺跡での敵の待ち伏せ然り。そこもう少し慎重になれなかったのかなぁと考えてしまうのが、正直なところ。コミカルさが強調されていたところもあり、ちょっとカッコ悪かったかな…。
あと気になったのは、広瀬さんのお芝居が途切れ途切れな印象だったのと、藤原さんの声ががさつきすぎて、なんとなく浮いて聞こえた事ぐらいでしょうか。
続きがあるなら見たい
個人的には結構楽しめました。気になる事も多々ありましたが、ドラクエの評判のような事はなかったかなと思います。
CGで動くルパンは、個人的に結構お気に入りなので、また見る機会があれば嬉しいかなと。『LUPIN THE IIIRD』シリーズのようなシリーズ路線は難しくとも、劇場版やテレビスペシャルのような、ちょっとシリアスよりのシナリオのルパンが見れればさらに嬉しいなーと思う今日この頃です。