まるマッコリの日記(仮)

自分の思ったこと、好きなものを書いていきます。主に特撮やFGO。

まるマッコリの日記(仮)

『his』感想 特別な事なんて何もない、ただただ愛に溢れた映画だった。

 断っておかなければいけないのは、私は同性愛者ではない。だからこの映画の感想を書くにあたって、様々な記事を読んだが、何をもって理解したと言えるのか、明確な答えは出なかった。

 同性愛者への理解が足りない。その事が、この映画を十分に楽しめていないような気がして、気がかりだった。

 

  

 『his』は、男性の事が好きな男性、所謂ゲイである主人公・井川迅とその元恋人・日比野渚の関係を描いた物語。今泉力哉監督作品はじんわりと温かく、それでいて言葉では表しにくい、何とも言えない愛情を表現する事が特徴的だと考えているのだが、今作もまた、いい意味で言葉に詰まる作品だった。

 以前私は『mellow』という映画の感想をこのブログで書いたのだが、自分の語彙力の無さに辟易した。あんなにも温かい気持ちになれる素晴らしい映画だったのに、何故こんなにも言葉にならないのかと、自分を呪った。それでも必死に言葉を見つけ、作品から受け取った優しい愛情が壊れぬように配慮して感想を綴ったのだが、今でももっといい言葉があったのではないかと思う時がある。

marumakkoriblog.hatenablog.com

 

 『his』はさらに言葉に詰まる。あの優しい愛情表現に、センシティブな内容が加わっており、正直下手な事は言えないとビクビクしながら今まさに言葉を綴っているところだ。さて、どうしたものか…。

 

 

 作中、同性愛に纏わる話題を「不自然」だと表現する場面が多々あった。裁判のシーンで渚の同性愛が話題になった事もあり、同性愛が「普通ではない」と言葉にされる場面も多かった。なにより当事者である渚が、妻がいて子供がいる生活「普通」だと言っていたし、迅もゲイである事が悟られないよう1人で田舎暮らしをしていた人間なので、やはり同性愛というのは、普通ではないというのが世の中の認識だろう。

 

 物語中盤、ゲイである事を隠して村で過ごしていた迅だが、渚とキスしているところを渚の娘・空に目撃される。空はその事を村の人間に無邪気に話してしまうのだが、このシーンで、観客の一部から笑いが聞こえた。

 きっと悪意はないだろう。子供の無邪気さ故に起こったハプニング、そうも解釈できるので、笑う事は決して悪い事ではないとは思う。しかし私は、「生きる為に隠していた迅の秘密が不本意にも暴露され、穏やかな生活が脅かされた」と解釈しており、とても笑える状況ではなかった。むしろあの時の笑いにどこか引っ掛かるものを感じた。

 別の回想シーン。ゲイである事を隠して就職した迅は、会社の飲み会でバレそうになるもその場をごまかす。その時同席していた会社の人間は、皆笑っていた。お酒の席だった事もあったのだろうが、「迅なら寝てもよかったのに」と発言する人間もいた。悪意は無いのだろうが、そこに誠実さは無いように感じた。

 私は、劇場で笑った観客と迅の隣で笑っていた会社の人間が、この時重なった。お互い悪意はない、それでも同性愛をどこかファンタジーのように客観視している感じ。言いようのない違和感を感じた。

 しかしその違和感は、私自身にも感じていた。私は私で「同性愛者である事の生きづらさ」を不憫に思っているようで、それはそれで失礼に当たるのではなかろうかとも考えていた。

 …一体何が正解なのか、分からなくなった。

 

 

 私の中で正解が見いだせない作品だったが、ただ1つだけ確信を持って言える事がある。迅と渚の作る「愛し合うもの同士」の空気感が素晴らしかった事、切なくなる時もあったが、2人のやりとりは見ていてじんわりと心が温かくなった事だ。主演2人の表現力には、思わず声が出てしまった。

 おそらく主演の2人は同性愛者ではないと思う。各種インタビューを漁ってみたが、自身が同じ境遇だったといった発言は見られなかった。しかし宮沢さんの発言からも、藤原さんの発言からも、LGBTQに対して一生懸命歩み寄っている様子だった。

 もちろん理解しているからと言って表現できるとは限らない。理解したから表現できるのであれば、世の中みんな主演男優賞、主演女優賞である。それでも、宮沢さんと藤原さんは演じきったのだ。「愛し合うもの同士」を。

 冒頭のシーンや、作品の随所に登場するキスシーンなどに違和感がない。同性愛者ではない男同士が演じている事を忘れさせる程だ。それだけではなく、何気なく並んで歩いているシーンや一緒にいるシーンにも、友情を超えた距離感が伝わってくる。その仲睦まじさに、思わず笑みがこぼれる。許し許されたもの同士がもつ独特の距離感や空気感を、若い二人は演じきったのだ。

 

 仕事帰りに1人で鑑賞したのだが、鑑賞後無性に、しかし穏やかに、彼女に会いたいと思えた。愛する人間が近くにいる喜びを、じんわりと噛み締めたくなった。そんな映画だった。これだけは唯一、確信を持って言える事だ。

『his』映画前売券(一般券)(ムビチケEメール送付タイプ)

『his』映画前売券(一般券)(ムビチケEメール送付タイプ)

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  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: ムビチケ
  • メディア: Video Game
 

 

 

 ―ああ、そうか。彼らは、普通に愛し合っているだけなのだ。私が彼女を愛するように、迅は渚を、渚は迅を、愛しているだけなのだ。 あぁ、今やっと気が付いた。彼らに特別な事なんてなかったのだ。

 

 この記事を書く前は、同性愛者が未知の存在に思えて苦悩していた。一体どのように向き合えばいいのだろうか、どういった感情を持てばいいのだろうか。判断に迷った。

 映画が終わっても劇場で起きた笑い声が心に残り、色んな記事やインタビューを読み漁った。どのように同性愛者と向き合えばよいか、その答えが知りたくて。

 でも考えるまでもなかった。迅と渚の事を書きながら、答えが出ていた事に気が付いた。なにより映画に回答があった事を、色々考えた中でようやく理解できた。

 

 裁判の最後で渚が語っていた、「自分が特別ではない」と。それは同性愛者を正当化する発言ではなく、自分自身を「かわいそうな奴」だと認識していた渚の、懺悔にも後悔にも聞こえる言葉だった。周りが「普通じゃない」と特別扱いする以上に、「自分は世間とは違う」と蔑み、自分自身を特別扱いしていたのだ。

 彼らはただ、愛し合ってるだけなのだ。そこに特別なものなんてなくて、異性愛者と同じような愛情が存在しているだけなのだ。

 あの時劇場で笑った人達の方も、焦燥感を感じた私も、ある意味で正解だったのかもしれない。秘密がバレてしまったという状況はコントなんかでも笑いどころとして用いられるし、人に話したくない秘密がバレてしまえば誰だって焦る。そこに「同性愛者だから」という感情がなければ、特別な感情が無ければどちらも正解なのだと思う。

 

 考えてみれば、そもそも人なんて違う生き物なのだ。育ててくれた家族や、一緒に過ごしたいと思う彼女ですら、私と全く違う価値観や考え方を持っているのが「普通」で「常識」。自分が他とは違う事が当たり前なのだ。それが同性愛者となった途端に、「普通」や「常識」が通用しなくなる。そうではない。みんな違うのが「普通」で「常識」なのではなかろうか。

 

 

 私は言葉に疎い。これまでも熱量だけで感想を書き上げてきた。だから今回も同じように、それでも細心の注意を払って、いつものようにつらつらと綴っていきたいと思っていた。というより、書きたかったのだ。下手に人を傷つけてしまうくらいなら書かない方がいいのではないかとも考えたのだが、それは私の気持ちが許さなかった。拙くても書きたかったのだ、この美しくも優しい世界の話を。

 結果的に書いて良かったと思っている。書いた事で、自分の中にあった感想を見つける事ができた。 今は作品に対する感動というよりも、納得感の方が強い。「なんだ、そんな事だったのか」と腑に落ちた気持ちの方が強いのだ。あぁ、本当にいい映画だった。ただただ愛に溢れた、素晴らしい映画だったんだ。

マリアロード

マリアロード

  • アーティスト:Sano ibuki
  • 出版社/メーカー: UNIVERSAL MUSIC LLC
  • 発売日: 2019/11/06
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

『ベイマックス』感想 赤い鎧は守る為に。持てる力を結集せよ!

シンプルながら愛くるしい

 『ベイマックス』、鑑賞しました。

ベイマックス (吹替版)

ベイマックス (吹替版)

ベイマックス (吹替版)

  • 発売日: 2015/04/17
  • メディア: Prime Video
 

 

 テーマパークに行く度に、何かしらの新商品が出てるので、その人気ぶりが伺えます。楕円形の白地にかかれた黒丸を線で繋いだだけというシンプルながらも愛嬌のある顔面は、どんなグッズにもデザインする事ができ、そのマシュマロボディから様々な仕様のぬいぐるみが登場しました。

 4月からはランドの方でアトラクションも稼働するとの事。気にはなりますが、1年ぐらいは待つ事になるかな…。まぁ期間限定ではないので気長にいこうと思います。

 彼女もベイマックスが大好きで、新商品を見つけては苦悶の表情を浮かべています。買いだしたらキリがないと分かってはいるものの、次々と登場する愛くるしいデザインが施されたグッズ達に目が離せない様で…。隣でずっと見てきたのですが、よく耐えているなと感心するばかりです(笑)。

 

 昔から彼女に「絶対ベイマックス好きだから見てよ!」と言われ続けていたのですが、この度やっと鑑賞致しました。特にきっかけは無かったんですが、強いて言うなら目標達成の為です。契約しているサブスクは有効活用しなくてはね。

 以下、感想をつらつらと。

 

 

相棒ベイマックスの可愛さに心の痛みは10

 ベイマックスかわいいのです。ヒロの「痛い」に反応して登場するシーン、狭いところにミチミチに詰まっているシーン、危機が迫った時の棒読みの「アーっと」。かわいすぎるのです。愛くるしいのです。これはみんな好きになるのです。

 こんなに愛くるしさ振りまいておいて、ヒロが落下するときに庇ったり、怒りに我を忘れるヒロにタダシを存在を諭したりと、要所要所でバディとしての働きを見せる。そんなのもうずるいじゃん…。みんな好きになる奴じゃん…。

 んで極めつけは最後のわが身犠牲にヒロを異空間から脱出させる最後でしょ…。完璧じゃん…ベイマックス。マスコットとしても相棒としても完璧な仕事ぶりなんですよ…。

 ―くそっ!途端にグッズが欲しくなってきやがった!!

 あと何気にベイマックス2.0は性癖に刺さるから。割とガチで稼働フィギュア欲しくなりました。強化フォームって、ムネアツだよね…。 

ベイマックス ザ・シリーズ アーマーアップ ベイマックス2.0

ベイマックス ザ・シリーズ アーマーアップ ベイマックス2.0

  • 発売日: 2018/10/20
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

 

 

王道ヒーローもの

 噂には聞いていましたが、少年漫画さながらの王道ストーリーでしたね。キービジュアルのハートフルな感じからはかけ離れていたと思います。自分の発明を悪事に利用する輩を、死んだ兄貴が残した介護ロボットと、兄貴の友人達と協力し、持てる技術を結集させて立ち向かっていくヒーローストーリー。原作がマーベルコミックとは聞いていたのですが、まさかディズニー作品でがっつりヒーローものが見れるとは。

 活躍する個々のキャラクターにも個性があって、能力をきっちり差別化されているのも、チームとしての彩りを華やかにしてくれていると思います。誰かが埋もれる事もなく、誰かが特出して強い訳でもなく、平等に強いというのは、見ていて心地が良いです。

 

 

兄の形見があくまでもベース

 タダシが介護用にと、思わず抱きしめたくなるフォルムを目指して作られたベイマックス。そのベイマックスを、ヒロは戦いもできるようにとに手を加えます。

 良かったなと思ったのは、改造ではなく改良である事。戦闘用に特化するのであれば、あのボディやプログラムを書き換える事ぐらい、ヒロにはできたはず。現にヒロは、怒りで我を忘れた時に、タダシが作ったプログラムを一時的に取り除きました。

 あくまで兄が作ったものがベースである。ここに、ヒロが持つ兄タダシへの愛情を感じられました。兄が作ったものを大事にしたい。あの赤い鎧は、兄が求めた癒しのボディを守る為なのだろうし、兄が必死にラーニングしたプログラムがベイマックスの主人格である事からも、ヒロが持つダダシへの愛情が感じられました。

 

 

もう少し手を取り合う描写が欲しかった

 個人的には、もう少し協力プレーが欲しかったかなという印象です。ヨウカイとの初戦におけるチーム同士が足を引っ張る展開があったからこそ、最後の戦いでは直接的に助け合って戦う描写が見たかったな、と言うのが正直な感想です。

 マイクロボットの数をチーム一丸となって減らしたからこそヒロは勝利できたのですが、もっとこう…、ゴーがハニーを高いところに運んで、浮遊している間にゴーもハニーもマイクロボットを破壊、落下するまでにゴーがハニーをキャッチして次の現場へ…とか、フレッドの看板を足場にワサビが空中を縦横無尽に駆け巡る…とか、チーム同士の目に見える協力プレーがあればなお良かったと思いました。

ベイマックス ヒーローズバトル - 3DS

ベイマックス ヒーローズバトル - 3DS

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: バーグサラ・ライトウェイト
  • 発売日: 2015/12/10
  • メディア: Video Game
 

 

 

短編も後で見ます

『ディズニーDX』を利用したのですが、他にも何本か短編があるようなんで、今後はそっちの方を定期的に鑑賞していきたいと思います。ひとまずこれで彼女に小突かれる事も無くなったし、アトラクションも心から楽しむ事ができるようになりましたが、次回新商品を見た時には、私も悩む事になるでしょう…。

 ディズニー作品は大概人気を博すと、続編なんかも作られたりするのですが、『ベイマックス』はどうなんでしょうね。公開されると嬉しいんですが…。まぁこれも、気長に待ちましょうかね…。

ベイマックス/帰ってきたベイマックス (吹替版)

ベイマックス/帰ってきたベイマックス (吹替版)

  • 発売日: 2018/07/03
  • メディア: Prime Video
 

『バンブルビー』感想 青春時代に未知との遭遇、私が求めていた「トランスフォーマー」。

私のトランスフォーマー遍歴

 『バンブルビー』、鑑賞しました。

バンブルビー (吹替版)

バンブルビー (吹替版)

バンブルビー (吹替版)

  • 発売日: 2019/06/26
  • メディア: Prime Video
 

 

 「トランスフォーマー」シリーズ、ニワカですが大好きです。『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』、『ビーストウォーズⅡ 超生命体トランスフォーマー』からスタートし、『トランスフォーマー カーロボット』『超ロボット生命体トランスフォーマー マイクロン伝説』ですくすく育った私。ちなみにキャラクターとしては、ビーストウォーズのタイガトロン、ブラックウィドー、マイクロン伝説のジェットファイヤーが好きです。

 最近だとYouTubeで配信されるようになった『トランスフォーマー サイバーバース』が作品としては気に入ってます。あのわちゃわちゃ感、既視感がある(笑)。


アニメ トランスフォーマーサイバーバース 1話 transformers

 

 マイケル・ベイ監督のド派手アクションが見ものの『TRANSFORMERS』ももちろん大好き。ドカーンバコーン!ガッシャ―ン!!バババババ!!!バッコーン!!!!外人の男と女が最後にブチュー!!!!!「私たちの戦いはまだまだ続く(意訳)(CV:玄田哲章さん)」という、徹頭徹尾なハリウッドクオリティ。良き。

 そんなド派手アクションに期待もしつつ、ビジュアルに映っている少女との絡みにも注目しながら、『バンブルビー』を鑑賞しました。

 以下、感想をつらつらと。

 

 

バンブルビー、かわいい。

 まずもってバンブルビー、めっちゃくちゃかわいいのな…。この作品で改めてその愛らしさに気づかされました。声優さんが「お母さんになりたい」と言っていた気持ちがよく分かる…。

 はしゃいだり、しょげたりと、良くも悪くも子供っぽいんですよね。無邪気なんですよ。機械生命体という地球上では存在しない異物でありながら、そのリアクション1つ1つに「人間らしさ」を感じさせてくれるのが、見ていてワクワクしました。

 『TRANSFORMERS』で登場するトランスフォーマー達は、比較的合理的な思考回路を持ったキャラクター達がほとんどで、個人的に冷たい印象だったんですよね。実写作品なので仕方ないのかなと割り切って見ていたのですが、なんとなく拭いきれないものがありまして…。それ故にバンブルビーが見せる愛らしさ、子供っぽさには心を射抜かれましたよ。何故…何故今までこの可愛さに気づけなかったのか…。

トランスフォーマー SS-01 バンブルビー

トランスフォーマー SS-01 バンブルビー

  • 発売日: 2018/04/21
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

 

 

青春×トランスフォーマー

 心に葛藤を抱えた少女とトランスフォーマーが心を通わす物語。世代的に非常に擽るものがあります。『超ロボット生命体トランスフォーマー マイクロン伝説』でも、少年達とトランスフォーマーが関わり、共に成長していく様が描かれていましたが、良いですね。滾ります。

 過去の『TRANSFORMERS』でも人間との関わりは描かれていましたが、後半に進むにつれて大人とのやり取りが多くなっていったので、個人的には物足りない部分もありました。私は心のどこかで、トランスフォーマーというコンテンツを青春と絡めて欲しいと思っている節があるようでして…。

 故に今回の『バンブルビー』、非常に嬉しかったです。家族とも友達ともうまくいかないチャーリーが、未知との遭遇をきっかけに精神的成長を遂げていく姿は、私が求めていた「トランスフォーマー」でした。そうそう、大人との共闘も好きなんだけど、青少年達が一皮むけていく様もいいんだよね。

 

 

新作はビーストウォーズを基に 

www.cinematoday.jp

 『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』に基づく新作が制作されているという事で、私としては否が応でもあの無法地帯を期待してしまいます。『トランスフォーマー サイバーバース』にも出演されていた子安武人さん、千葉繫さん、岩田光央さんらの絶妙なバランスの取れたわちゃわちゃ。無法地帯と言われながらも、きっちりお芝居として成立している不思議なあの時間が再び訪れると思うと、胸が高鳴ります。

 ただビーストウォーズに登場するのは機械生命体だけで、人間と交流する事はなかったと思うんですが…。その辺りどう展開していくのか、気になるところではあります。

 

 繰り返しになりますが、私は少年少女がトランスフォーマーとの関りの中で成長していく様を求めてしまうので、新作にも同じような期待を寄せています。無法地帯である事も楽しみなのですが、それ以上に青春を感じる事ができる作品であれば、こんなに嬉しい事はありません。

 …まぁたぶん、私の求めてるものって少数派な気がするので、あまり期待せず続報を待ちたいと思います(笑)。

#1-4

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バンブルビー [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]

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『前田建設ファンタジー営業部』感想 技術に情熱がパイルダーオン、仕事を「楽しい」と思える幸せ。

実話…?

 『前田建設ファンタジー営業部』、鑑賞しました。

映画『前田建設ファンタジー営業部』オリジナル・サウンドトラック

maeda-f-movie.com

 

 「マジンガーZの格納庫を作る計画を立てる実話」とあって、公開前から気になっていた作品です。作品概要を読んでみると、「格納庫を作る発注を受け(た設定で)、きちんと技術的裏付けのある見積や設計を行い、かかる費用まで計算してまとめるが、格納庫は心の中に作るに留める」という内容。

 ―頭にハテナがいっぱい。え…ナニコレ…。

 以下、感想をつらつらと。

 

 

日本の土木・建設業の凄さをポップに

 具体的な専門用語が飛び交ったり、実際の現場の様子を窺えたりと、資料映像やドキュメンタリー映画のような情報量なのですが、作風は至ってポップ。難しい事を難しく語るのではなく、ある程度軽やかに、それでも仕事や技術に対する熱意は冷めぬように、表現されていたように思われます。

 「マジンガーZの格納庫を作る」という、文字通り夢のような仕事に取り組む事の楽しさ、実現不可能に思える仕事を現実にしていく技術の素晴らしさの表現に重きを置いた作品だったかなと。

 

 また空想を現実にするという、凄いバカみたいな企画ではあるんです。しかしこういった「余裕」が、企業には大事だったりするのかなと思います。技術を磨くと言う意味では、既存の仕事では限界があるので、きっちり予算を割いて技術革新に繋がる事業に取り組んでいくのは、発展の為には必要なのではないでしょうか。ただ…映画では予算降りてないっぽいんですけどね…。まぁ、計画だけだから仕方ないのかもしれませんが…。

 

 

エンドロールへの創意工夫

 エンドロールで帰っちゃう人、気持ちは分からなくもないんですけどね…。私としては、あの流れる映像ですら作品だと思っているので、最後まで見て欲しいと思う次第です。

 そんな思いを知ってか知らずか、本作のエンドロールは非常にポップな映像でした。エンドロールも作品の一環とばかりに、デフォルメされた会社の備品に次々と表示されるクレジット。海外の映画では、途中まで何らかの映像が流れ、後半は文字だけというものもありましたが、今回は最後までポップ。非常に楽しかったです。

 

 

映画の中で過る上司への不満(個人的見解)

 前提として、小木さんの演じるアサガワが素晴らしかったんですよ。素晴らしく私の癇に障る上司で、見ていてお腹が痛かったです。これは見る人の職場環境にもよると思うのですが、「思いつきを仕事に提案しちゃう上司」「我儘な上司」は、正直つらいところがあります。実話を元にした話なのであんまり強くは言えないのですが、ここからは個人的な私の愚痴。

 まず上映中ずっと「上司のワンマンプレーに付き合わされている」という状況が、ネオンライトのように輝いていて気になりました。物語上、部下は各々に目覚める場面があって、結果的にはみんな1つにまとまって、やる気漲る状態で仕事に注力していたから良かったのですが…。

 あと提案するならある程度実現可能かどうかの判断や下調べはして欲しいし、仕事をする以上予算は割いて欲しい。また「その工程は地味だから」とあからさまにいい加減な態度を取るのは、提案者としてどうなんだろうとも思う次第で…。部下の頑張りは頑張りで評価して欲しいのと、自分の楽しさだけを追求した仕事を部下にも追求しないで欲しい。

 ...素晴らしく癇に障る上司でした、アサガワ。そして上映中ずっとしんどい思いをさせてくれた小木さんの表現も良く、非常に腹立たしかったです。ほんと、お腹がキリキリと痛む映画でした…。

上司と部下の教科書

上司と部下の教科書

 

 

 

「仕事が楽しい」ほど、幸せな事は無い。

 最初は乗り気じゃなかった部下達も、それぞれに仕事に対する面白いところを見つけ、情熱を燃やしていく工程は、見ていて羨ましかったですね。自分のやっている仕事を面白いと思えるようになるのは、非常に良い事だと思います。

 先天的にしろ、後天的にしろ、「やりたい事が仕事に直結している」「仕事に興味を持っている」というのは、幸せな事だなと思います。人生の大半は仕事に時間を費やさなければいけませんからね。どうせやるなら楽しい方がいい。

 

 原作だと、他の作品にも着手しているようで、表紙を見る限り『銀河鉄道999』と『機動戦士ガンダム』、また映画のラストでは『宇宙戦艦ヤマト』にも着手しそうな展開を見せていました。果てして、日本の技術はどこまでいけるのか…。

映画『前田建設ファンタジー営業部』オリジナル・サウンドトラック
 

日曜日の黄昏時は、新たな音楽との出会いの時間だった。

はてなブログPRお題「#ドライブと音楽

 免許は持っているけど車は持ってない。普段運転しない私にとっては縁遠いテーマだなぁと思ってスルーする予定だったんですが、ふと思い出した事があって、今キーボードを叩いています。

 つらつら語っていくのでお付き合いいただければ。

 

地元で車は必須アイテム

 地元は広い平地が自慢の田舎で、住民の移動手段は基本車でした。高校までを地元で過ごした私にとっては、親が運転する車というのも、1つの立派な移動手段でして。自転車では難しいような遠くに用事がある時は、どうやったら親に車を運転してもらえるか、あれやこれやと説得方法を考えたものです。

 

 どこに行くにも車が必要な土地柄、ほぼ毎日の様に親の車に乗っていました。買い物に行くにも、病院に行くにも、車に乗って出発進行。移動中無音なのも寂しいので、好きな音楽をレンタルショップで借りてきては、カセットテープやCDに録音して、車の中で流していました。家族で順番にお気に入りの音楽をかけては、この曲はいい、あの曲はイマイチと、家族で音楽の好みを共有していましたね。

 これはこれで楽しい家族の時間。車の中では、絶え間なく誰かの好きな音楽が流れていたのですが、唯一音楽をかけない時間がありました。それは毎週日曜日の黄昏時。

 

 

ア~ッハッハッハッハッハ!

www.tfm.co.jp

この物語は、ごくごく普通のサラリーマン・安部礼司がトレンドの荒波に揉まれる姿と、それでも前向きに生きる姿を描いた勇気と成長のコメディである。

 

~「NISSAN あ、安部礼司 〜 BEYOND THE AVERAGE 〜」公式サイトより~

 

 普通のサラリーマンの奮闘を、ツボな選曲と共にお送りするラジオドラマ。この番組が放送している間は晩御飯の買い物などで車の中にいる事が多く、家族全員ラジオに集中していました。

 この番組に出会うまでは、車でラジオを聴く事はほとんど無く、むしろ私は、ラジオは退屈なコンテンツだと思っていました。だからこそ好きな音楽を集めては、車の中で流していたのです。それがこの番組と出会ってから、掌を返したようにラジオに没頭し、今では大好きなコンテンツにまで成長しました。

 声だけ魅せる役者さん達の熱演、思わず笑ってしまうストーリーもさる事ながら、私が番組で楽しみにしていたのが、ドラマの合間に流れる「ツボな選曲」。私が聞いていた当時は、80年代~90年代のJ-POPが主に流れていて、知らないけどかっこいい楽曲の数々に胸躍りました。この番組に出会わなければ、カラオケで『マリオネット』を歌う事も、『ジュリアに傷心』を歌う事もなかったと思います。この番組が、私の音楽の知見をさらに広めてくれたのです。

Marionette -マリオネット-

Marionette -マリオネット-

  • provided courtesy of iTunes
ジュリアに傷心

ジュリアに傷心

  • provided courtesy of iTunes

 

 

変わったもの・変わらないもの

 高校卒業して地元を離れてからはすっかり車に乗る機会もなくなり、もう何年も番組を聴かなくなっていたのですが、このブログを書きながら、久々に聴いてみました。

 昔と違って、今は「radiko」があって便利ですね。地域さえ合っていれば、聴き逃したラジオ番組を好きなタイミングで聞く事ができる。これは画期的なサービスですよ。

 

 話を番組に戻すと、私が聴いていた時と結構違ってましたね(笑)。登場人物がめちゃくちゃ増えていたし、流れる楽曲も流行りのJ-POPが含まれていてびっくりです。それでも楽しい番組だった事は変わりなく、むしろ前よりも賑やかになっていましたね。めちゃくちゃ楽しんでしまいました。

平均的サラリーマンの最強の生き方 なぜかうまくいってる人が大切にしている7つのこと

平均的サラリーマンの最強の生き方 なぜかうまくいってる人が大切にしている7つのこと

  • 作者:チーム安部礼司+TOKYO FM
  • 出版社/メーカー: マガジンハウス
  • 発売日: 2017/04/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

新たな音楽を求めて

 好きな音楽を選んで車で流すのももちろん楽しいのですが、たまにはラジオに切り替えてみるのはいかがでしょうか。誰かがリクエストしたであろう楽曲を聞くのも楽しいですよ。きっと新しい楽しみが生まれると思います。

 まずは、好きな芸人さんや俳優さんがパーソナリティを務める番組から聴いてみてはいかがでしょうか。同じ好みを持つ人間がどんな音楽をリクエストするのか、流れるままに委ねてみませんか。

 

 これで思い出したのも何かの縁。ドライブ中に聴く事はたぶんもう無いですが、車の中でワクワクしたあの気持ちを思い出しながら、安部礼司の活躍とツボな選曲に、しばらく私の心を委ねたいと思います。

あ、安部礼司スペシャル IMATSUBO HIGH-POSITION

 

 

最後に。

 ホンダさん…他社のコンテンツの話題でごめんなさい…。

 ちなみに両親ともホンダユーザーでしたし、ホンダの車を気に入ってましたよ。

 

カエライフ×はてなブログ 特別お題キャンペーン #ドライブと音楽

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