まるマッコリの日記(仮)

自分の思ったこと、好きなものを書いていきます。主に特撮やFGO。

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「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」鑑賞しました。

鑑賞マナーには、細心の注意を払ってます

映画館で見る映画の楽しさを知ったのはごく最近ですが、そんなに稼ぎも良くないので、映画の日やクーポンを利用して、劇場に足を運ぶようになりました。「通常料金で映画を見ない奴は素人」なんて意見も目にしたことがあるけど、ニワカと言われようとも素人と馬鹿にされようとも、劇場で映画が見たい気持ちを抑えられないので、私は申し訳なく劇場に通うのです。

キネマ旬報 2019年9月上旬号 No.1818

キネマ旬報 2019年9月上旬号 No.1818

 

 

 シャロン・テート殺害事件

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」は「キル・ビル」などで有名なクエンティン・タランティーノ監督の最新作。60年代のハリウッドを舞台に描く、落ちぶれたスターと、その専属スタントマンの物語。並行して、シャロン・テートという実在した大女優の物語も紡がれていきます。

当時の映画界を震撼させた大事件。この映画では実在した事件を元に作られています。「シャロン・テート殺害事件」については、Wikipediaをご覧ください。繰り返しになりますが、当時の映画界を震撼させた、悲しい事件です。

ja.m.wikipedia.org

 

私は事前に「シャロン・テート殺害事件」を調べた上で鑑賞しましたが、お陰で映画を楽しめました。鑑賞後に考察や感想などで作品の背景を知り、さらに作品を面白いと思いました。以下、素人ながらに私が抱いた感想をつらつら書いていきます。ネタバレ含みます。

 

旬を過ぎた俳優の、傲慢、嘆き、苦悩、そして涙

レオナルド・ディカプリオさん演じるリック・ダルトンは、“かつて”人気があった俳優。過去の栄光に胡座をかきつつ、時代の変化と共に変わっていく彼の立ち位置、役割に、割り切れない思いを抱え、苦悩してました。

ディカプリオさんの表現する落ちぶれっぷりには、非常に心をくすぐるものがありましたね。一度は成功を収めた人間の傲慢さと衰退した人間の体たらくを、痛いほどに伝えてくれる、素晴らしいお芝居だったと思います。だからこそ、彼が2度涙するところで、私も2度泣いてしまいました。貢献したいのに、できないという悔しさ。自分のやる事が、認めて欲しい人達に認められる喜びの涙。悔しさは人の思考を促し、承認は人を成長させる。活路を見出した彼の姿には、拍手を送りたいです。

 

とにかくいい奴なクリフ!

ブラッド・ピッドさんが演じるクリフ・ブースはとにかく良い相棒。正直私としては、クリフの良いやつっぷりだけでも、劇場で確認していただきたいほどです。何をするにもカッコいい。やることなす事全てがスマートで男らしい。クリフの存在は、落ちぶれたリックの大きな支えになっていましたが、信頼関係を築くに相応しい男として、終始描かれています。またそれを演じるのがブラピだから、余計にかっこいいのなんのってね…。男同士の友情を描いた作品としても、十分に面白い作品になっていたと思います。

 

映画好きが作品で語る「映画への愛情」 

私は、当時の映画界をよく知りません。ですが監督が、60年代のハリウッドを如何に愛しているかが伝わってくる映画だったことは間違いないと思います。リック達を取り巻く雰囲気、背景として流れていく風景に悪意が感じられないというか。落ちぶれた俳優の話を描いているというのに、悲しい事件が舞台として描かれているのに、どこかウキウキした、キラキラした空気を、作品全体から感じる事ができるのです。知識のない人間が羨ましいと思えてしまう雰囲気なのですから、当時を知る人が見たらさぞ気持ちがいいのでしょうね…。

 

知れば知るほど楽しい作品

タランティーノ作品だったので、劇場で見ることに緊張してしまいましたが、終わってみれば、もう一度見たくなるような作品でしたね。次はもっと映画史を調べてから見たら、もっと楽しめそうです。

最後ですが、べる (id:belphegor729さんのお陰で、鑑賞後により作品を楽しめました。ありがとうございました。

 

belphegor729.hatenablog.com