地獄からの赤い使者再誕
『ヘルボーイ』鑑賞しました。
私が初めてこのタイトルを知ったのは、2004年の実写映画。
当時鑑賞した印象としては、とても格好いいヒーロー物という感じでした。仲間と共に悪事を働く魔物と戦う、型破りで豪快で不器用で、父親思いのヒーローの物語。続編も作られていたので、かなり人気はあったのかなと思います。
今回はストーリーを一新してリメイク。かなり原作に忠実な映画となっているとのお話。それは見るしかないじゃん。
以下、感想をつらつらと。
王道ヒーロー物からダークファンタジーへ
2004年の実写映画と比べると、かなりダークな空気感が蔓延した映画でした。魔物のデザインがシンプルに気持ち悪い。切り落とされた首がしゃべりだす。人が襲われる描写は刺激的等々。映像としての妥協を感じさせない作品になっていたと思います。
映像クオリテイの高さ
驚いたのは、そのダークさを実現しているCGや特殊メイクのクオリテイ。めちゃくちゃ綺麗すぎて、気持ち悪いんですよ。魔物に襲われた後の悲惨な現場とか、思わず目を背けたくなる。魔物のデザインも生々しく、異形な質感を画面越しに感じる事ができました。
Hellboy: The Art of The Motion Picture (2019)
- 作者: Various
- 出版社/メーカー: Dark Horse Books
- 発売日: 2019/04/09
- メディア: ハードカバー
- この商品を含むブログを見る
狭間で苦悩するニューヒーロー
人間と魔物の狭間で揺れ動くヘルボーイの様子が良かったです。前作は割と快活に戦うヒーローだったので、新たな一面を垣間見た気がします。
人間側の主張と魔物側の思惑に苦悩し、それでも自分が正しいと思う事を信じて戦う。正義とは何かを自問自答しながらも前に進むヘルボーイに、非常に胸を熱くしました。
Hellboy (Original Motion Picture Soundtrack)
- アーティスト: Benjamin Wallfisch
- 出版社/メーカー: Sony Masterworks
- 発売日: 2019/04/19
- メディア: CD
- この商品を含むブログを見る
新時代となって新たに生まれ変わった『ヘルボーイ』。過去作を見た人でも十分楽しめる、新しい発見ができる作品となりました。
アクション豊富な見応えのある作品なので、気になった方はぜひ劇場へ。